60代スタッフ - good soil group

今回は、広島の段々畑でみかん栽培を行う農家に生まれ育ち、長年農協関連のダンボール工場で働いてきた60代スタッフの方にお話を伺いました。60歳で一度目の定年を迎えた後も、自然と向き合い続ける道を選び、グッドソイルグループで新たな挑戦を続けています。この方がこれまでどのようにしてこの道を歩み、どのようなやりがいを感じているのか、その背景を伺います。

簡単に自己紹介をお願いします。

広島の段々畑でみかんを栽培していた農家の家に生まれ育ちました。畑の香りや土の感触が、私の原点です。前職では、農協関連の柑橘係のダンボール工場で40年間勤め上げ、60歳の定年を迎えました。2023年1月からは、新たなステージとしてグッドソイルグループに正社員として加わり、日々、自然と向き合っています。

グッドソイルグループで働くことになったきっかけはなんですか?

60歳で一度目の定年を迎えた後、故郷の蒲刈で5年間、宮盛の圃場を管理しました。しかし、65歳の再びの定年を経て、日々の生活の中で、体が徐々に鈍っていく感覚に危機感を抱くようになりました。もっと体を動かす仕事を、と探していた矢先、2022年5月頃にグッドソイルグループの社長から声をかけられたんです。定年退職後の年齢でも、普通の正社員と変わらない給料が支給されると聞き、その申し出に心を動かされました。体を使い、地に根ざした仕事に再び挑戦できる喜びが、私の中に湧き上がってきました。

どのような作業を行なっていますか?

私たちが作業する土地は、所有者からお借りした場所が多く、長年放置されていたため、森や林のようになっていることがほとんどです。私のこれまでの経験、特にフォークリフトの操作技術を活かして、そういった土地を開拓し、再び生産できる圃場に生まれ変わらせる作業をしています。荒れ果てた大地に命を吹き込み、新たな収穫の場へと変えていく過程には、格別な充実感があります。

どれぐらいの整地作業を行いましたか?

これまで多くの圃場で整地作業を手掛けてきましたが、特に印象深いのは吉名圃場です。42,600平方メートルの広大な圃場のうち、8〜9割を私自身が整地しました。広い土地が少しずつ整い、豊かな農地に生まれ変わる様子を目の当たりにするたび、自分の手がけた仕事に誇りを感じます。

仕事のやりがいや達成感を感じる瞬間はありますか?

グッドソイルグループでは、ただ農作物を作るだけでなく、土から健康的で安全な作物を育てるという大きなプロジェクトに取り組んでいます。その一員として、日々の仕事に励んでいることに大きなやりがいを感じます。また、現地の地主さんや住民の方々との交流の中で、「綺麗になったね」「あんた良くやったね」という言葉をかけられる瞬間が、何よりも励みになります。特に、何十年ぶりに海が見えるようになったと喜んでいただいた時は、自分がこの土地に貢献できたんだという実感が湧きました。

1日の作業の流れのようなものはありますか?

私たちの作業は、朝8時から夕方の17時まで、季節や天候に応じて内容が変わります。特に夏場は、土が乾きやすいので、水やりをこまめに行います。各圃場には直接水を引いている場所とそうでない場所があり、後者の方が多いです。そのため、軽トラックにタンクを積み、川からポンプで水を汲み上げ、圃場に運んで水やりをする作業が欠かせません。日々の作業を通して、自然との対話を重ね、土地に息吹を吹き込む喜びを感じています。

どのくらいまで仕事を続けたいと考えていますか?

社長と食事をしている時、「どのぐらいまで働きたいか」と聞かれることがあります。私としては、自分の体が続く限りは働き続けたいと考えています。このことを伝えると、社長は「あと2,3年は世話になるね」と笑い、さらに「プラス5年はいけるね」と冗談まじりに言われます。それが励みになり、これからも体が動く限り、この仕事に情熱を注ぎたいと思っています。

入社を考えている方へ

グッドソイルグループの圃場からは、ほとんどの場所で瀬戸内海が望めます。美しい景色と新鮮な空気が、心身をリフレッシュさせてくれます。また、荒れた土地を整備し、少しずつ美しい農地へと変わっていく喜びは、何にも代えがたいものです。苗を植え、それが成長し、実をつけるまでの過程を考えると、これからの作業も楽しみで仕方がありません。社長は「農家が儲からないのはいかん」という信念を持っており、私のような定年を超えた者でも、正社員としてしっかりと待遇を受けられるのもありがたいことです。元気があり、農業に情熱を持っている方なら、年齢に関係なく、ぜひ仲間に加わってほしいと思います。

スタッフのインタビューを通じて、定年後もなお自然と向き合い、農業という新たな挑戦に情熱を注ぐ姿が伝わってきました。長年の経験を生かしながら、荒れた土地を再生し、美しい農地へと変えていく喜びに満ちた姿勢には、心打たれるものがあります。これからもこの方が持つ情熱と経験が、新たな土地に実りをもたらし、多くの人々に感動を与え続けていくことでしょう。

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