30代スタッフ - good soil group

今回お話を伺ったのは、茨城出身で、かつて実家の寿司屋で腕を振るっていた30代スタッフの方です。東京での料理人としての経験を経て、2023年に広島へ移住し、グッドソイルグループで新たなスタートを切りました。家族を茨城に残しながらも、広島での新生活に飛び込み、農業という全く新しい分野に挑戦する。その背景にある想いや、広島での生活の変化について伺いました。

簡単に自己紹介をお願いします。

私は茨城県出身で、実家は寿司屋を営んでいました。高校卒業後は、部活で続けていたサッカーを社会人としても続けながら、茨城の会社で働いていました。しかし、高校時代の怪我の影響でサッカーを断念せざるを得なくなり、その会社を退職しました。そこから料理の世界に飛び込み、26歳まで東京・有楽町で日本料理屋で働きました。店では実力主義が徹底されていて、実力を認められればどんどんと仕事を教えてもらえる環境でした。

その後、結婚を機に茨城に戻り、2023年まで実家の寿司屋で寿司を握っていました。実家の店で出す寿司は本当に美味しく、店を築き上げた親を尊敬していました。しかし、自分がそのまま寿司職人として寿司を握り続けることに対して、疑問を感じてもいました。

グッドソイルグループとの出会いについて教えてください。

グッドソイルグループの社長との出会いは2022年のことでした。寿司屋にお客さんとして来店された時に知り合いました。それから月に3,4回ほど、東京からわざわざ寿司を食べに来てくださり、グッドソイルグループの忘年会として社員全員で訪れてくれることもありました。社長が来店された際、何気なく話を聞いているうちに、グッドソイルグループの事業に強く興味を抱くようになりました。社長の話を聞くたびに、これは自分にとって新たなチャンスかもしれないと思うようになりました。

そして、2023年の2月に「一度広島に来てみないか?」と社長に声をかけられ、広島を訪れることになりました。その時、風早の圃場に足を運び、澄んだ空気と美しい景色に心を打たれました。その土地で、無農薬のレモンを育てるための圃場が開拓されている現場を見て、グッドソイルグループの事業に対する熱い思いが心に響きました。

広島移住と現在の生活について教えてください。

元々、新しい場所に飛び込んでいくことが好きな性格でした。2023年には人生の転機と思えるような出来事が重なり、ついに10月に転職を決意しました。茨城には家があったこともあり、家族を茨城に残し、単身広島に移住しました。広島に来たことに後悔は全くありませんでしたが、二重生活に少し寂しさを感じることもありました。

そんな時、ちょうど長男が中学に上がるタイミングで、広島に来てくれることになり、今は二人で広島で生活しています。長男はサッカーのクラブチームに所属していて、茨城にいた頃は店の仕事があり、土日に息子のサポートをすることができませんでしたが、広島に来てからは土日が休みなので、息子のサッカーをしっかりサポートできることが嬉しいです。茨城にいる家族も数回広島を訪れ、実際に私が行っていることを見て応援してくれています。

グッドソイルグループでの仕事について教えてください。

広島に移住する際、家族や家のことなど、いろいろな不安がありましたが、社長が親身になって相談に乗ってくれました。料理人から素材を作る農業へと転身することに戸惑いもありましたが、先輩たちが快く教えてくれたおかげで、すぐに慣れることができました。料理人時代には、お客さんとして農家の方々から話を聞いていましたが、実際に農業をやると、その大変さを改めて実感しました。

それでも、苦労の末に収穫物が実をつけ、世の中に出ていく瞬間は、本当に嬉しく、やりがいを感じます。新しい環境で、日々成長しながら、農業の楽しさを実感しています。

これからの目標や展望について教えてください。

グッドソイルグループでの仕事は、自然と向き合いながら、地道に作物を育てていくことです。その過程で、茨城に残した家族や、広島で支えてくれる長男の存在が、私にとって大きな励みになっています。グッドソイルグループでの経験を通じて、料理人時代とはまた違った視点で食材に向き合うことができるようになりました。これからも家族や仲間と共に、農業を通じて新しい挑戦を続けていきたいと思います。

今回のインタビューを通して、料理人から農業への転身という大きな挑戦を経て、新しい環境でのやりがいや誇りを感じながら日々を過ごす姿が伝わってきました。家族の支えを感じながら、広島での生活を充実させ、これからも新しい挑戦を続けていくその姿は、どんな困難にも立ち向かう勇気と、家族の大切さを改めて感じさせるものでした。

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