10代スタッフ - good soil group

今回は、神奈川県での高校生活から一転、広島で農業に従事する道を選んだ、10代のスタッフの方にお話を伺います。日常の繰り返しに疑問を感じていた高校生が、農業体験を通じて新たな価値観に目覚め、思い切って広島に移住するまでの経緯と、現在の生活について語っていただきます。

まず、広島での農業に関わるきっかけについてお聞かせください。

私は神奈川県で生まれ育ち、地元の高校に通っていましたが、2年生になってからは学校生活に退屈さを感じていました。このまま同じ毎日を過ごしていくことに疑問を抱いていたんです。そんな中、2024年の3月に父親の紹介で広島の圃場で農業を体験する機会がありました。その体験で、農業と大人たちとの関わりが私の世界観を一変させました。

ゴールデンウィークに再び圃場を訪れ、農業の共同作業に参加するうちに、農業の楽しさを感じるようになりました。高校生活を続けるよりも、今行動する方が自分にとって有意義だと考え、広島への移住を決意しました。そして、2024年の6月に高校を退学し、グッドソイルグループに入社して一人暮らしを始めました。

一人暮らしを始めてからの生活や気づきについて教えてください。

広島に来てからは一人暮らしのため、自炊をするようになりました。その中で、母親の作るご飯の美味しさを改めて実感し、親のありがたさを強く感じるようになりました。高校生活時代には当たり前だった日常の大切さも、今ではしっかりと意識するようになりました。広島に来たことを後悔することはありませんが、これからの1日1日を大切に過ごし、自分にできることを意識して生きていこうと考えるきっかけにもなりました。

グッドソイルグループでの作業や大人たちとの関わりについてはどうですか?

これまで、私は大人と関わる機会が少なかったのですが、3月に初めて幅広い年齢層の大人と農業を通じて関わり、自分が狭い世界で過ごしていたことに気づかされました。高校生活では経験できない素晴らしい体験をし、農業を通じて新しい世界に飛び込んでいきたいと思うようになりました。

グッドソイルグループで関わる大人たちはとても親切で、作業も丁寧に教えてくれます。日々の作業は、水やりや草刈り、木の根本の草取り、水捌けの悪い土地の水路造りなど、肉体労働ですが、この作業によって美味しい果実が実り、人の活力の一部となっていくのだと思うとやりがいを感じています。

都会で同じような思いを抱えている人へのメッセージはありますか?

私が農作業に関わることで価値観が変わったように、都会の喧騒の中で疲れている人も、気分転換として休日に1日だけでも農業を体験してみると、何かが変わるかもしれません。田舎から何かを求めて都会に行く人が多いと思いますが、都会から田舎に行くことで得られるものもあるという選択肢を知ってもらいたいです。その中で、自分の価値観や世界の広がりを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

これからの目標について教えてください。

今はできるだけ多くの作業に参加したいと考えていて、そのために自動車免許を取りたいと思っています。また、将来的にはこの経験を活かして農業の良さを伝えていきたいです。会社が大きくなった時のことを考えて、高卒認定を取得することも視野に入れています。今後も自分自身を成長させながら、グッドソイルグループでの経験を積んでいきたいです。

インタビューを通じて、高校生活から一転して農業の世界に飛び込んだ決断と、その過程での気づきが伝わってきました。都会での生活に疑問を感じている人々にとっても、この選択は一つのインスピレーションになることでしょう。これからも、グッドソイルグループでの経験を通じて、成長していく姿を楽しみにしています。

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